OO-TO-SHIさんへの電子メール
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OO-TO-SHI> ■「トヨタ白川郷自然学校」校長・オークヴィレッジ代表 稲本 正 OO-TO-SHI> ■ 夏目漱石から手塚治虫、ソローからアインシュタインまで縦横に語る森の男がい OO-TO-SHI> る。森を語る時、この男は欠かせない。その男こそ、この稲本正である。森に関する多 OO-TO-SHI> 数の著書で広く知られる。「森の惑星」「ソローと漱石の森」「森の自然学校」「森の OO-TO-SHI> 博物館」等々の著書は今や森林学を学ぶ大学生必読の教科書である。 OO-TO-SHI> ■ 稲本は立教大学で原子物理学を研究していた。南極の二酸化炭素濃度が高まり、地 OO-TO-SHI> 球温暖 OO-TO-SHI> 化を引き起こすという予測データを見て突然、退職を決意。二酸化炭素の吸収源となる OO-TO-SHI> 森林の活性化に取り組むことにした。仲間と共に1974年白山山麓の清見村(現高山 OO-TO-SHI> 市 OO-TO-SHI> 清見町)に工房を構え、その名を「オークヴィレッジ」に。「地球のなかのオークヴィ OO-TO-SHI> レ OO-TO-SHI> ッジ」。当時、既に現在の地球環境問題を予言していたことになる。 OO-TO-SHI> ■ヴィレッジの土地は、支援者のお陰で2万5千坪に増えた。しかし、これだけの土地 OO-TO-SHI> を「志」だけで開拓、工芸村を運営するのは至難の業。入植した翌年には精も根も尽き OO-TO-SHI> 果てた。困り果てて思案していると、モンペ姿の地元のおばあちゃんがやってき OO-TO-SHI> た。「皆さんごくろうさん。苗を持ってきたで、植えてね」。木や草花を植える度、大 OO-TO-SHI> 洞のおばあさんの笑顔が浮かぶという。 OO-TO-SHI> ■稲本が還暦を迎え、満を持して書いた本が「森と生きる。」。稲本は実証の男、こと OO-TO-SHI> 細かくグラフを表わし、説得力のある数字を重ねる。「例えば牛丼一杯分の肉を育てる OO-TO-SHI> の OO-TO-SHI> に、牛は二リットルの水がいる。私達は牛丼一杯につき二リットルの水も買っているの OO-TO-SHI> である」。言われて初めて、その事実に唖然とする。稲本の著書「緑の生活」はソロー OO-TO-SHI> の「森の世界」を意識したものに相違ない。その本の中で稲本が自身の歩みを正直に語 OO-TO-SHI> っている。■合掌づくりで知られる世界遺産白川郷を訪ねる観光客は年間1 OO-TO-SHI> 50万人、しかし観光客の平均滞在時間はわずか45分という。私はたった2時間のイ OO-TO-SHI> ンタヴューで稲本正を書こうとしている。木を見て森を見ずにならないだろうか。急 OO-TO-SHI> 遽、森の宿オークヴィレッジに一泊することにした。 OO-TO-SHI> ■稲本は新刊本「森と生きる。」のなかで、還暦を迎えるにあたっての焦り、自身の迷 OO-TO-SHI> いを素直に綴っている。南は西表島から北は知床まで、森林生態やそこに住む人々の暮 OO-TO-SHI> らしをつぶさに見て廻った記録である。「森の惑星プロジェクト」は世界文化社の企 OO-TO-SHI> 画で稲本が世界20ヶ所の森を訪れる企画。「多分、現代の日本人として最も幅広く森 OO-TO-SHI> と出会 OO-TO-SHI> い、森と真摯に対話した人間の一人でしょう」。■稲本はヴィレッジの開拓30年、人 OO-TO-SHI> 生6 OO-TO-SHI> 0歳の節目に立って「漱石の迷み」に至ることに。「植物は太陽の光と水があれば生き OO-TO-SHI> てい OO-TO-SHI> ける。しかし人間は酸素を供給してもらい、食料がなければ生きていけない。人間は果 OO-TO-SHI> してもっとも進化した生き物なのだろうか」。 OO-TO-SHI> ■時に、稲本の話は森林学から文明や文化に及ぶ。「我々は、我々の理念を知って支援 OO-TO-SHI> し OO-TO-SHI> てくれる一部の人の為だけのものではなかったか?」という反省もあり、今年、「森の OO-TO-SHI> 環境プロ OO-TO-SHI> ジェクト」を立ち上げた。気軽に買ってもらえる作品を制作。NPO法人「どんぐりの OO-TO-SHI> 会」を通し OO-TO-SHI> て売上の一部を植林や育林の活動に役立てるというものだ。 OO-TO-SHI> ■それは大リーグのイチロー、松井秀喜のバットを作る職人、久保田五十一との出会い OO-TO-SHI> から生まれた。岐阜県養老町にスポーツ用品のミズノテクニクスがある。ミズノテクニ OO-TO-SHI> クスが北米を中心に輸入しているバット用木材は年間15万本。うち約一割の一万本が OO-TO-SHI> 節があったり、腐っていたりして使えず、やむなく焼却処分していた。■バットとして OO-TO-SHI> は不適格材でも、オークヴィレッジだとバットやボールなどのストラップや、キーホル OO-TO-SHI> ダーに加工出来る。東急ハンズや丸善、紀伊国屋書店など全国の約100店舗の販路が OO-TO-SHI> ある。オークヴィレッジの近くに「バットの森」を獲保、バット材となるアオダモなど OO-TO-SHI> を約一ヘクタール植林することにした。■「知る人ぞ知る存在」からの脱皮を決意。稲 OO-TO-SHI> 本が考えた「木の循環 OO-TO-SHI> プロジェクト」はモノづくりと地球環境の保全を結ぶ新しいシステム。オークヴ OO-TO-SHI> ィレッジの商品を購入することで森づくりに貢献することになる。■今、オークヴィレ OO-TO-SHI> ッジのメンバーは80名に及ぶ。真に継続可能な木の文明を!その活動が加速した。 OO-TO-SHI> これからどう展開するか、稲本正から目が離せない■ 稲本は昨年、請われて「トヨタ OO-TO-SHI> 白川郷 OO-TO-SHI> 自然学校」の校長に就任した。「国内にある自然学校で唯一、長期滞在可能な施設」と OO-TO-SHI> い OO-TO-SHI> う。172ヘクタールもの敷地に90人が宿泊できる学舎を設けている。世界各地の森 OO-TO-SHI> や欧米の自然学校を訪ね歩いた稲本は、子どもだけでなく企業トップも一緒に学ぶ姿を OO-TO-SHI> 目の当りにしている。「自然を体験しながら、自然を守るための学習をする施設にした OO-TO-SHI> ら」と OO-TO-SHI> 提唱、トヨタ自動車がその土地と建物を提供することになった。 OO-TO-SHI> ■新たに設立する市民団体でその運営をする。原生林でのトレッキングや OO-TO-SHI> 絶滅の危機にあるモクチョウの育成など百を超える講座になるという。「例えばマイ OO-TO-SHI> ナス193度でも生きているアゲハ蝶がいるんです。人間よりはるかに優れた性質を持 OO-TO-SHI> っていることに驚きます」。なるほど、面白そうだ。
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